スポンサーリンク

上記の広告は、30日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2013年09月25日

カエルの話


きょうは、カエルの話。
カエルは不思議な生き物だ。
田んぼでも畑でも、家の庭でも、どこにでもいるが、
あまりじっくり見たことがない。

でも、キャベツの「カエルさまさま事件」以来、
とても身近になり、よーく見るようになった。



最近びっくりしたのは、田んぼに立てた鉄のパイプの穴の中に、
青ガエルたちが、ことごとく入っていたことだ。

川のそばにある田んぼには、穂が実ると、
カルガモたちが稲の穂を食べにやってくる。
少しぐらいならいいが、田の周囲のあぜ道ぎわは、
集団でやってきて、くちばしでこいで(すいて)激しく食べられる。
そんで今年は、「カモさんたち、立入禁止」のヒモをぐるりに張った。
そのために、直径2cmくらいの鉄パイプを10数本立てたのだ。

稲刈り前に、その役目を終わったパイプを抜こうとしたら、
なんとそのパイプの穴に、ことごとく青ガエルが入っていた。
なかには、1本に3匹入っているのもあり、びっくり仰天した。
また、あまり長く入っていたせいか、色が変わっているのもいた。
(カエルは、周囲の色に合わせて肌の色が変わる変色動物だ・・!)




でもカエルが入ったままでは、パイプが抜けない。
指で、コンコンと「もしもしカエルさん、パイプを抜きたいので出てきてください」
と頼んでも、なかなか出てこない。
それで、パイプの上部を、ゆっくり大きくグルグル回した。
すると目が回ったのか、上に出てきて、ピョンと草むらに下りた。
いないと思って、抜いて逆さにすると、あわてて出てくるやつもいた。

カエルも人間と同じく性格がさまざまで、
あわてるもの、のんびり屋、出たと思ってもまたすぐ中にもぐる者など、
それぞれが、見ていてユニークである。



ところで、
高さが1m以上もあるパイプの中に、どうして入ることができたんだろう―――と疑問が起きる。

よーく見ると、手足には、体に比べ大き過ぎるような吸盤がついている。
吸盤は(手足は・・)透き通っていて、湿っているようだ。
その手足は、近くで見ると、実にきれいだ。

なるほど、この吸盤を使えば、垂直のガラスだろうが、壁だろうが、
はたまた逆さになっている葉っぱの陰だろうが、決して落ちない。
それは「すご技」である。

小さな青ガエルであっても、
「たかが1mくらいのパイプなんか、登るの、わけないのさ」
と言って、鼻を高くしているようだ。
まさに脱帽であるなあ・・・・・・。

自然の生き物たちはすごい―― と感動した一幕でした。

  
タグ :自然の力


Posted by のんびり農民 at 23:12Comments(2)自然

2013年09月18日

台風一過


心配していた台風18号の直撃は免れ、
太平洋側にそれてくれたが、
それでも田んぼには被害が出た。



腰の弱い「ひとめぼれ」などは穂が田面につくぐらい、
ビジャッとつぶれてしまった。
これを刈るとなると大変で、
棒かなにかで起こしながら刈らなければならない。

農民もコンバインも四苦八苦している。

写真は、わが家の田んぼの「はえぬき」だが、
はえぬきは腰が強いので「ビジャリ」は免れた。
それでもあちこち、強風で倒されてしまった。

秋は、稲刈りがすむまで、風と雨に気が抜けない。



ところで、今年収穫しているコメの、
農協から農家に支払われる仮渡金(仮のコメ代金)が決まった。
1俵(60㌔㌘)が11,000円(「はえぬき」の場合)だ。

去年が1俵12,500円だったから、1,500円ダウンした。
10,000円を切ることは避けることができたが、
これは生産者にとって非常に痛い。

いまコメを1俵(60㌔)生産するためにかかる経費(生産費)は
全国平均で16,000円(農水省統計)だ。
1俵が16,000円かかってコメを作り、売れるのは11,000円。
なんというこっちゃ・・・・。

この11,000円というのは、
消費者が買う5㌔袋に入れると、917円だ。

スーパーなどでコメを買えば、品種によっても違うが、
「はえぬき」なら5㌔で1,800円ー1,900円前後だろう。
つまり、いまはその半分程度の収入にしかならない、ということだ。

これは市場にコメがだぶついているから、とも言われているが、
コメは国民の主食だから、
「いざコメ不足になってしまった」――という緊急時のために、
政府が100万トン備蓄することになっている。
ところが、足りないのに買い渋っているのも原因のひとつになっている。

農民よ、
いよいよストライキを起こさなければならない時代に入ってきたぞ・・!


(今朝の朝露)

  


Posted by のんびり農民 at 22:07Comments(2)生産者米価

2013年09月15日

水の旅


先日、用事で新潟県にいった。
ところが、ちょっとしたハプニングの旅になった。

まず初日。「海鮮市場」で「海鮮丼」を食べ、
海のそばにある弥彦山に向かった。
ゴンドラを降りて、山頂まで山道を歩き、

雨模様だったが、
右手に日本海と佐渡島をながめ、
正面に海岸線を走る低い山脈と信濃川、
左手に見渡す限りの越後平野、
―――を見ていると、不思議な疑問が起きてきた。


(蛇行して海(右側)に向かう信濃川)


「昔の信濃川の水たちは、海に出るのに、すごい苦労しただろうなあ・・・」と。

だって、長野県から千曲川となって流れてきて、
名前が信濃川に変わり、越後平野を蛇行して、やっとここまで来た。
ところが海に出ようとすると、海岸線に山があり、出口をふさいでいる。
これは困った・・・・!!

さて、出るためには3つの方法があるぞ。

①山でふさがれた水は、平野側にどんどんたまり湖になり、
  あるときあふれた水が山を越えて海に流れ出した。

②山の低いところや岩の割れ目、裂け目を探して、それをこじ開け、海に出た。

③あきらめて、もっと遠回りして蛇行して、別の出口を探す。

―――「このどっちかだな」と思った。
それで、急に、河口に行ってそれを確かめたくなってしまった・・・。

山を下りて河口に向かい、現場を確かめに行った。
ところが、弥彦山頂から河口まではけっこうある。

行ってみたら、それはなんと、人工の河口だった。


(これが人工の大河津分水路だよ)

信濃川本流は、もっと蛇行して北側の新潟市で海に出ている。
ところがその蛇行が洪水を引き起こすため、明治時代に巨大な工事をやり、
山を削って大きな河(大河津分水路)を作ったというのだ。

ぼくは、これを見てあ然とした。
よくもまあ、明治時代に、こんな巨大な工事をしたものだ―――と。

あとでわかったことだが、信濃川には、このもっと下流にも、もう一つ、
関屋分水路があり、そこも掘って、水を海に導いている。

そのあと、川の水をコントロールする堰や水門、
水を閉じ込める堤防道路などを見回って宿に向かったが、

これらを見て、信濃川がいかに暴れ川で、
人々は水との闘いに精魂つくしたかがよくわかった――

ということで、偶然にも、
人間と自然、人間と水のたたかいを垣間見る貴重な旅になったというわけです。(笑)(笑)

  
タグ :自然の力


Posted by のんびり農民 at 16:35Comments(0)自然

2013年09月14日

サトイモだあ。


かみさんが台所に放っておいたサトイモ。
もうひっからびる寸前になって、
「これ、植えてみたらどう・・?」と渡された。

――こんなになって、育つわけがないよなあ・・・
と思いつつ、とりあえず畑に植え付けてみた。
それがなんとか育ち、いま子どもの芽が出ている。


                  (ガリバー物語の、小人の視点)

ほかの畑のサトイモからみると、
まだまだ小さく、伸び具合は半分くらいだ。
でも、でも、育ってくれただけありがたし・・・である。

どんなサトイモが収穫できるか・・?
掘り起こしたらかみさんに、
「これ、あんたのサトイモだよ」と見せてやろうと思っている。
どんな返事が返ってくるか、楽しみである。

  
タグ :自然の力


Posted by のんびり農民 at 22:31Comments(0)農作業

2013年09月13日

花と恋・・


秋、いま自然界は花盛り。

あぜ道では、強い日差しとさわやかな風を惜しむかのように、草たちが花を咲かせている。









そしてまた自然界は、恋の季節を迎えている。

トンボも喋々も、二連になっているものがとても多く、
目のやりがばないほどだ。(笑)(笑)



今朝、私が草刈り機で草を刈っていると、
突然、機械のヒモにアゲハチョウが止まった。

機械はビュンビュン動いているし、エンジンはブルブル震えているのに、
なんでこんなとこにやってくるんだ??
と思ってよく見ると、二連のアゲハだった。

それで、ちょっとは静かにしてあげようと思い、動かすのをやめ、エンジンを切った。
しかしいくら待っても動く気配がない。

しょうがないので、アゲハが機械にぶら下がったまま草刈りを続け、
なんとか終えたが、それでも動かない。

しかしこのまま家に連れ帰るわけにもいかず、
困ったと思ったが、そーっと草わらに移した。

それでも離れようとしなかった。




ああ、あのアゲハチョウたち、その後、どうなっただろう・・・??

  
タグ :自然の力


Posted by のんびり農民 at 17:05Comments(0)自然

2013年09月12日

稲刈り始まる!


酒田でもいよいよ田んぼが黄金色になり、
稲刈りがスタートした。

いま農民たちの心配のタネは、大きく言って3つある。
①「雨ばっかり降って、たんぼやっこぐで稲刈りでぎね(できない)」
  「コンバインが田さ入らんねよ、こいだば・・! なじょする・・?」
②「こどしの作柄どげだがのお・・?
  異常気象で、作柄がとんとわがんね・・?」
③「米価が1俵(60㌔)3,000円~4,000円下がるってよ。
  こんじゃコメ作って飯くわんねのお・・・!」
  (去年は「はえぬき」1俵12,500円とその後の追加で13,000円ちょっと。3,000~4,000円もダウンしたら、1万円を切ってしまうぞ。)
――というもの。

①と②は自然条件であり、農民はそれと必死にたたかっているが、
③は政治、農政だ。
こればっかりは、人間の知恵で変えられる。
この生産者米価(消費者米価とは別の話)が高ければ、
農民は張り合いがあり、
精もでるし知恵も力もでてくるのだ。
政治よがんばってくれ・・・!!!!





  
タグ :農作業


Posted by のんびり農民 at 15:00Comments(0)農作業

2013年09月04日

友人写真展


東京・東久留米市の友人が写真展をやっています。
庄内、山形からは、かなり遠いのですが、
チャンスのある方はどうぞ。
http://kurome.asablo.jp/blog/2013/09/03/6970272

ところで「黒目 河太郎」さん。
画像が粗くてすまねけんど、
この写真の鳥は、チュウサギだがの・・??
わがたら、教えてください。
うちの村の近くの田んぼさいだんです。
くちばしは黄色で、コサギよりはわずかに大きいぐらいだったんです。

しぇば、よろしぐの・・・
  
タグ :自然の力


Posted by のんびり農民 at 22:49Comments(2)文化・芸術

2013年09月04日

高空・快晴・・!


今朝の庄内北部はすがすがしい快晴だった。
こんな澄み切った空は、久しぶりだ。

天は高く、ラピスラズリに青く、雲はまぶしく白い。
稲の葉も大豆の葉もキラキラと光っている。

その真ん中にひたって稲の生育状況を調べ、
草刈りをしていると、
あまりにも気持ちがよくて、
「ああ、この時間が、もっともっと長く続いてほしいなあ」
なんて思ってしまう。

それは束の間。
午後3:00には、雨が降り出した。
あわてて車の窓を閉め、機械にシートをかぶせた。
(なんていうこっちゃーー)









  
タグ :自然の力


Posted by のんびり農民 at 15:18Comments(2)季節・気候

2013年09月02日

「きびそ」のこと!


先日、鶴岡市にある松ヶ丘開墾記念館を訪ねた。
まず驚いたのは、桜の巨木が迎えてくれたこと。
うっそうとした緑の中を通る風が、訪れる人々を、
明治初期に運んでくれる。


ここは、明治維新後、旧庄内藩士3,000人が羽黒町松ヶ丘地区を開墾し、今も続く養蚕業の基礎を切り開いたもの。
松ヶ丘本陣(写真2枚目)や開墾記念館など、いくつもの建物が、当時のまま残っていて、農具館や映画村資料館、商品の展示室、カフェなどに使われている。

注目すべきは「きびそ」だ。
蚕(かいこ)が繭(まゆ)をつくるとき、最初に出すのが「きびそ」という。
太くて硬いため、これまでは繊維として使われてこなかったのだが、
水溶性タンパク質を豊富に含み、保湿力に優れていることなどから、
エコロジカルな絹製品として人気を得るようになったそうだ。
たしかに、ふわふわ、つるつるといった絹製品のイメージとは一味違ったものがそこにはあった。
「新しい絹」とでもいうのだろうか。




さわやかでカラフルな色合いのものももちろん素敵だが、
きなりの「きびそ」を自分で染色するものなども準備されていて、
マイカラーの「きびそ」も楽しめるということだった。
そんな「新しい絹」を見ることができて、楽しかった。
  
タグ :文化・芸術


Posted by のんびり農民 at 15:02Comments(2)文化・芸術

2013年08月30日

高瀬峡だよ・・♪







遊佐町の高瀬峡はきれいだった。
わが家から車で30分ほど。近い。

滝がいくつも流れ落ちていて、訪ねる人を歓迎してくれる。
雨が続いたせいか、ゴールの大滝は、
水量が増していて、迫力があった。

しかも山道のそばを流れている鳥海山の水が、
冷たく透き通っていてきれい。
いつまでも見ていたい気分だった。
「ああ、うちの田んぼの稲たちは、この水で育てられているんだなあ・・・」と感謝する。

森も緑が深く、日差しが森の立体感を際立たせてくれる。
その空気、何十回も深呼吸して帰った。
頭がクラクラした。(笑)

  
タグ :自然の力


Posted by のんびり農民 at 10:51Comments(0)自然