2013年09月02日

「きびそ」のこと!


先日、鶴岡市にある松ヶ丘開墾記念館を訪ねた。
まず驚いたのは、桜の巨木が迎えてくれたこと。
うっそうとした緑の中を通る風が、訪れる人々を、
明治初期に運んでくれる。
「きびそ」のこと!
「きびそ」のこと!
ここは、明治維新後、旧庄内藩士3,000人が羽黒町松ヶ丘地区を開墾し、今も続く養蚕業の基礎を切り開いたもの。
松ヶ丘本陣(写真2枚目)や開墾記念館など、いくつもの建物が、当時のまま残っていて、農具館や映画村資料館、商品の展示室、カフェなどに使われている。

注目すべきは「きびそ」だ。
蚕(かいこ)が繭(まゆ)をつくるとき、最初に出すのが「きびそ」という。
太くて硬いため、これまでは繊維として使われてこなかったのだが、
水溶性タンパク質を豊富に含み、保湿力に優れていることなどから、
エコロジカルな絹製品として人気を得るようになったそうだ。
たしかに、ふわふわ、つるつるといった絹製品のイメージとは一味違ったものがそこにはあった。
「新しい絹」とでもいうのだろうか。
「きびそ」のこと!
「きびそ」のこと!


さわやかでカラフルな色合いのものももちろん素敵だが、
きなりの「きびそ」を自分で染色するものなども準備されていて、
マイカラーの「きびそ」も楽しめるということだった。
そんな「新しい絹」を見ることができて、楽しかった。


タグ :文化・芸術

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Posted by のんびり農民 at 15:02│Comments(2)文化・芸術
この記事へのコメント
小さい頃からこの場所が好きで
よく自転車で遊びに行ったことを思い出しました。近くに小川があり、イモリを捕まえたり。今では考えられませんけどね・・・。
Posted by パソコン塾 楽習庵 at 2013年09月03日 17:59
楽習庵さま。

コメント、ありがとう。
そうでしたか、懐かしの場所だったのですね。
それでも、家からは、ずいぶんと遠いでしょう。
よくあそこまで、自転車で行けましたね。
まあ、私も小さいころ、よく自転車で日向川や海に行きましたけどね。

本陣のところには、池がありましたが、小川やイモリは、残念ながら発見できませんでした(笑)(笑)

しぇばの・・・。
Posted by のんびり農民のんびり農民 at 2013年09月04日 15:32
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