2013年11月26日

西高東低


西高東低
西高東低
西高東低

今日は、「発達低気圧」が日本海を通過後、
西高東低の冬型気圧配置になり、
冷たい北西風がビュンビュンと吹いた。
おかげで、真っ赤になった庭のモミジが、
ことごとく落ちてしまった。
いまも、家がゴーゴー、ミシミシいっている。

モミジの葉が落ちるぐらいならまだいいが、
最近、「発達低気圧」「爆弾低気圧」が日本海側を通過することが、
とみに増えた。
これで、野菜やハウス被害はもちろん、
倉庫や住宅がやられることも多くなって、気が抜けない。
農村部にいると、この気象の変化、「異常気象」を肌で感じる。

この原因が、地球温暖化と言われ、
先日開かれたCOP19でも、
温室効果ガス削減が猶予できない世界的テーマとして議論された。

ところが日本は、これに逆行する方針を打ち出した。
それは「2005年比で3.8%減」というものだ。
これは、「減」のように見えるが、実は「増」のトリック。

京都議定書のとき日本は、
「1990年(基準年)比で25%削減(2020年)」と決めた。
ところが途中の2005年の段階では、7.1%増えてしまった。
「25%削減」には程遠い結果だった。
それで日本は、その増えた2005年を基準にすることを考え、
「2005年比で3.8%減」を打ち出したのだ。

これは以前の目標の、1990年比にすると、「約3%増」というものだ。
これでは「削減」どころではない、増加目標だ。

そのため、このトリックを見抜いた世界のNGO(非政府組織)が、
日本に「特別化石賞」を与えた。
化石燃料を大量消費し続けていること、
化石のような古い考え方だ、という意味もあるようだ。

いま激化する異常気象をみれば、本格的な削減対策は、
一時の猶予もできないのが現状ではないか。
温暖化で生息を脅かされている北極圏の白クマ、
海面上昇で生存を脅かされている太平洋諸島の人々、
フィリピンを襲い4000人を超える死者を出した台風30号。
そして日本の増加する竜巻や爆弾低気圧、
完全に気候・気象が「異常」になっていること、
これが今後さらに激しくなることは間違いない。

そのことを、われわれ国民みんなが自覚し、
生活や仕事の中で、無駄な暖房を抑えたり、電気の消費をさげたり、
小さな努力を積み重ねることだ。

さらに大きいのは、政府が化石燃料を大量に使う企業に、
削減対策の明確化をせまること。
そして自然エネルギー、再生可能エネルギーの本格的推進だ。
やらなければならないことは山ほどある。

これらを進める国民的議論が何よりも重要だと思う。
政府は、ぜひこのことを国民に提起してほしい。
安倍内閣は原発再稼働や原発の輸出にばかり熱心なように見えるが、
地球にやさしい再生可能エネルギーの充実の方が、よっぽど先である。
そうすれば、安全でクリーンなエネルギーの確保にも、
地球温暖化対策にも、両方に役立つではないか。

たのむぜ、安倍さん・・・。



タグ :自然の力

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Posted by のんびり農民 at 23:18│Comments(0)自然
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