2013年11月19日
松の勧進
今年も「松の勧進」の季節がやってきたね。
わが庄内北部にも法螺貝の音が響いている。
山伏たちが、大晦日におこなわれる「松例際」のため、
お札を配り、寄付をつのる。
うちにも来たので、寄付をしお札を預かった後、
「写真を撮らせてください」と頼んだところ、
こころよくOKしてくれた。
庄内地方は、鳥海山や月山、羽黒山の水をいただいて、
コメ作りをしている。
その恵みを、あだやおろそかにはできない。
感謝、感謝である。
タグ :生活
2013年11月18日
雪囲いした
おやじと一緒に庭の雪囲いをした。
ぼくは「まだいいよ」と言っていたが、おふくろがじっとしていられない。
おやじは「庭師」をしていたため、年をとっても手さばきはすごい。
こちらは一年に一度だから、縄の使い方も、すっかり忘れている。
それで、おやじの手元を見て「まね」しようと思うが、
手の動きが早くてわからない。
「ちょっと待って、こごんどご、どうすんなや」と頭を下げて聞く。
おやじは、嫌がらずに、ていねいに教えてくれる。
一度わかると、確かに去年もやったなあ・・・と思い出しながら、
次第に手さばきが良くなる。
――という具合で、日が暮れるころには、ようやく半分ほどできた。
わかってくると、こりゃまた、なかなか楽しいのだ。
もっとやりたくなってしまう。
「明日は楽しみだなあ・・・」と思っていたら、今朝は雨だった。
楽しみは、先にとっておこう・・・・。
タグ :生活
2013年11月17日
鳥海、白く
ご無沙汰です。
昨日(16日)は久しぶりの晴天で、
村はずれに行ってみると、
鳥海山が美しい顔を出していた。
みると、なんと、頂上から4割くらいまで
雪が降って真っ白になっていて驚いた。
<どうりで寒いよなあ・・・。>
適当に言うと、「上から4割まで雪」というのは、
6合目くらいまで雪が積もっているということだね。
こうなると黙っていられなくなる性格で、
軽トラであちこち動いていると、
まあまあまあ、すごい数の白鳥がエサを食べている田があった。
食事の邪魔をしないように、そーーっと近づいて、
鳥海をバックにパチリとやってみたのがこの写真。
ところで、広い庄内平野でも、
白鳥がたくさん集まっている田と、まったくいない田んぼがある。
あるとき、先輩農民に、「なんで違うの・・?」と聞いてみた。
その人、「稲のモミがたくさん落ちている田んぼに集まんだよ」
「稲がつぶれた田んぼはコンバインの刈り残しがでるがらの。」
「それと水たまりが多い田んぼに集まるよ」と言っていた。
水を飲むからかどうか・・?? それはわからない。
いずれにしても、白鳥は水鳥だ。
水が好きでも、ちっともおかしくない。
稲を刈り終わって二番芽が出て緑色になった田んぼに、
真っ白な白鳥は、これまたよく映える。
「白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ」
(若山牧水) を思い出してしまった。
――鳥海の白、白鳥のしろ、なんと美しきかな――
タグ :自然の力
2013年10月28日
タンポポの声
ちょっと出かけていて、ご無沙汰・・・!!
きょう、田んぼのあぜの修復作業をやり、
夕方になってきたら、タンポポの綿毛が、
さかんにぼくを呼んでいる。
「ほら、きれいでしょう。写真撮ってよ」と。
最初は「見慣れたタンポポだな・・・」と思っていたが、
スコップでやるあぜ直しは重労働だ。
なまった体が、ハアハアいうので、
ときどきスコップを立てて一休みすると、
また、「撮って撮って・・・」とせがむ。
ありゃりゃ、
こんなに言われて撮らなかったら男がすたる??((笑))と思い、
軽トラの食料バッグからカメラを取り出し、
「よし・・!」とかまえたのがこの一枚。
真っ白な綿毛が夕日に輝いて、
ほんのりとほほを赤く染めた・・・・。
(と思ったのは、ぼくだけかも・・・)(笑)
タグ :農作業
2013年10月12日
白鳥きたよ!
今年初めて白鳥の飛来を発見したのは10月9日。
それ以降、何度も見ているが、カメラの準備が悪く、
撮影に成功していなかった。
ようやく今日、撮ることができた。
9日は20羽ほどの編隊を2つ見たが、
きょうのはもう少し大きいのが2編隊。
夕方の5時ころ、
高速の上を北東の方(当地では鳥海山の方)から、
南西の酒田の街の方へ飛んでいった。
(最上川の河口へ行ったのかな?)
1つは28羽編隊、もう一つは24羽編隊で、
きれいな「へ」の字型だった。
これからは、風のない日は夜でも飛ぶ。
(「鳥目」と言われるくらいだから、
夜は見えないのじゃないかと心配になるが・・・)
庄内平野は、
白鳥のカウカウという甲高い声と
大きくて白い姿で、いよいよにぎやかになるぞ・・・!!
タグ :自然の力
2013年10月11日
トンボと柿
トンボと柿――
両方とも、秋を表現するのに、代表的な言葉です。
その両方が、いま「満開?」「最盛期?」です。
農作業をしていて、トンボが周囲を飛び回っているので、
指をピンと上に向けて立てたら、
その先にトンボが止まった。
少しぐらい動いても動じない。
これこそ「秋」まっただ中だ。
柿畑をのぞいたら、こちらはいつもの年より少し早く、
みごとな柿色になってきた。
この色を見ると、毎年「ああ、秋だなあ・・・」と感動する。
いよいよ、秋深まれり・・・である。
タグ :自然の力
2013年10月03日
山ぶどう
先日、鶴岡市朝日の友人農民のところに、
山ぶどうもぎの応援に行った。
今年は、去年より実りがいい感じだった。
紫の球が大きいし、色も濃かった。
ぶどうもぎは、幸せだなあ。
農家の人は、1年間苦労して実りにこぎつけるが、
手伝いに行くわれわれは、
労せずして、その一番いいところを体感できるからだ。
こんなありがたいことはない。
自然の恵みに感謝することしきり、である。
しかも、その山ぶどうが、秋に日差しに、
キラキラと輝いている。
周囲の葉っぱは、まっかっかだ。
――ああ、実りの秋だなあ・・・。
(登って行った途中にあった柿畑は、
奥深い緑色だった)
ああ、柿もぎにもいきたいなあ・・・・。
(トップの写真は、帰りに遭遇した夕焼けです。)
タグ :農作業
2013年10月02日
私のこの1枚
10月1日ー20日まで、土門拳記念館で、
「私のこの1枚」展が始まっています。
カメラ愛好家ならどなたでも出品できる写真展で、
出品したら、もれなく土門拳記念館に
(土門拳の写真の隣にではない(笑))
展示してくれます。
毎年ありますので、来年、みなさん、ふるってどうぞ・・。
土門拳記念館の「私のこの1枚」展の案内は ↓こちら。
http://www.domonken-kinenkan.jp/%e7%ac%ac8%e5%9b%9e%e3%80%8c%e3%82%8f%e3%81%9f%e3%81%97%e3%81%ae%e3%81%93%e3%81%ae%e4%b8%80%e6%9e%9a%e3%80%8d%e5%86%99%e7%9c%9f%e5%b1%95%e9%96%8b%e5%82%ac/
10月1日(火)~10月7日(月)は、開館30周年ウィークで、
無料開放していますよ。
タグ :文化・芸術
2013年10月02日
不思議な光
きょうは不思議な光に遭遇した。
これ、なんだかわかりますか・・??
正解は、田んぼの大豆です。
いま水田の3分の1ほどには、コメを植えることができず、
それぞれが大豆やネギ、野菜などを植えている。
大豆はいま、自給率がわずか6%だ。
つまり94%は輸入に頼っているというわけだ。
そんで政府は、
食糧自給率を上げようと、大豆を作ることを奨励している。
それでも農民たちは
「経費ばっかりかがって、あわないあわない」と嘆いている。
そういう状況には申し訳ないのだが、
その大豆が夕日に輝いた。
それを、結構な時間ねばって、撮影した。
ぼくには、ちと不思議な感じがした・・・・・。
タグ :自然の力
2013年09月28日
稲刈り完了
稲刈りがようやく終わった。
9月16日の台風18号通過後は、
さいわいにも晴天が続き、順調に刈り終わった。
だけど、運んだモミの重量は、昨年に比べ1割近く減った。
好天に恵まれて豊作だった昨年と比べるのは無理があるが、
天候不順と私の稲作技術がまだまだだったことの結果である。
これを厳粛に受け止め、来年に期待しよう。
それはともかく、いまはとりあえずホッとしている。
刈り終わった日は、感慨深く、
日が暮れるまで田んぼと稲株を見つめていた。
すると、不思議なことに、
自然への感謝の気持ちが、むくむくとわいてくる。
土や鳥海山の豊かな水、空と風、太陽や光、
そして、稲と共生してくれる小さな昆虫や土中の菌たち、
周囲の草花や緑、カモ、サギ、ツバメなど野鳥にまで、
感謝の気持ちが広がるから不思議だ。
そしてなによりも、
稲の力、何千年も実を結んできた稲の力に感謝する。
ほんとうにありがたい。
タグ :農作業