庭・みごと

のんびり農民

2013年11月21日 23:49


雨の日に、遠くの集落で、なかなかのおうちを見つけた。
広いし、古くて風格がある。
白くて瓦がのったヘイが長く続いている。

もちろんこの家、ぼくよりも年齢は先輩だ。
だから、ひょっとしたら、家君は「おれがおまえを見つけたんだよ」
と思っているだろう。

石畳が雨に濡れて光っている。
その奥に、赤松林の庭があり、そこに初冬の光があたっている。
その奥は、まあるくトンネルのように突き抜けていて、
庄内平野の田んぼが明るく黄色にもやっている。
これこそ「借景」だ。

しげしげと見ていると、そこの主のおじさんが、
「なに見えるんだ・・??」と首をかしげた。

「いやあ、すばらしい光景だのお」というと、「そうがあ・・?」
と自分の庭をもう一度見直した。
「あんまりいいんで、写真を撮らせてくれっがの」とお願いしたら、
首をかしげたまんま、「えよ」とOKしてくれた。

人間、誰だって、ほめられたらうれしいものなあ・・・!!




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